■わが職業教育

講座開発物語No.2「就活セレクション」

おはようございます。小島です。

先ほど、内定者インタビュー④の編集が終わりました。

みんなの努力で素晴らしいアングルで撮れていたものの、ビデオファイルの番号が後半バラバラで、すごく時間がかかってしまいました。

みんなにいつも「期限を守ろう」と言っている分、そして、みんなが忙しい中、時間を作って収録してくれた分、それをその日に上げるのは僕の仕事。

だから、しっかり作りました。

収録スタッフの皆さんのイメージ通りになっているでしょうか?

さて、mp6の連載「日常から就活へ」は本当に素晴らしい記事が続いていますね。

堤君、山岡君の記事を読んで、改めて、「考えが共有できる学生たちと一緒にmpの創業物語を実地で作ることができて、嬉しい」と感じます。

堤君の宮本武蔵の話といい、山岡君の「らく」と「たのしい」の話といい、僕は心から共感します。

というより、この年齢でしっかりと自分の言葉で仕事を語っていて、本当に素晴らしいです。

福田恒存さんに心から共感できるだけあって、本当にすごいです。僕が同じ年齢の頃は、もっと過激でした。二人のように落ち着いてはいませんでした…。

mpの就活対策は決して要領がいいものとは思いませんし、器用でもありませんが、僕は見えないところに手を抜きたくない真面目な学生が社会でいかに伸びるか、そして人生をどれだけ楽しめるかを知っています。

そんな真面目な学生の皆さんが、未来を信じ、自分を信じ、力強く運命を切り開いていく姿そのものが、僕の生き甲斐です。

これからも「日常から就活へ」の連載が本当に楽しみです。

さて、今日の「講座開発物語」は、『就活セレクション』です。

これはもともと、2004年冬の就活コースで使ったもので、職業観そのものを問題にした初めての講座でした。

いわば僕の「日常から就活へ」です。

僕はこの頃、経営者ばかり会っていた毎日から、年下の学生ばかりに会う日々にシフトし、学生の仕事、会社、お金へのイメージがとても暗く、それ以上に、群集心理にあまりに影響されている事実に、とても驚いた記憶があります。

僕は大学を出たわけでもなく、学校教育もお粗末にしか終えていないので、学生が持つ背景や知識はよく分からなかったのですが、それにしても暗い。

それまで明るくダイナミックな社長ばかりに会ってきたという経験を差し引いても、あるいは、就職活動だから不安な学生の比率が多いという事実を差し引いても、学生は本当に暗い人が多いと感じました。

しかも、さらに問題だったのは、一時的なモチベーションアップでは明るくなれるものの、自分で考え、自分で課題を位置付けて、自力で明るくなれる学生が非常に少なかったことです。

これは由々しき事態だと思いました。

というのも、人生の試練に直面するたび、こうしていつも場当たり的な動機付けを求めるばかりでは、一生いくら長く生きても、本質的で主体的な人生態度を築くことは不可能だろうと思ったからです。

「就活セレクション」は、そんな思いから、対策以前に居場所の瑣末な事柄を通じて自分を動機付けられるよう、いくつかの図表を用いて、明るくなるとはどういうことか、挑戦するとはどういうことかを、バカバカしいくらいの基本から具体的に説明した講座です。

今では講座形式ではやっておらず、通販のみで提供していますが、受からない学生ほど頭の中が「自分の内定」ばかりなので、どうにかして目を覚ましてもらおうと書き上げたのを覚えています。

『魚を与えず、釣り方を教えよ』

これはmpの全ての講座に流れる基本理念です。

試練に直面した学生の目を課題から逸らさせ、不要な癒しや甘えを提供するのは虐待です。

ましてや、「こう言ったらいいよ」、「こう書いたらいいよ」と『魚』そのものを与えるのは、学生を馬鹿にするも同然。

人は誰でも、自力で努力して掴んだ成果しか大事にしません。

僕の仕事は、本気で迷い、本気で悩み、本気で手がかりを掴み、本気で夢をもぎ取るお手伝いをすることで、そのために役立つ「釣り方」のヒントを教えるだけのことです。

mpの本当の商品は「学生のすごさを実感してもらうこと」で、講座は全てその手段に過ぎません。

僕は学生の皆さんに、みんなが本気になったらどれだけすごいか、ただそれを実感してもらい、その可能性を掴む具体的な努力を始めてほしいだけのことです。

そのために役立つことは全て提供しようと決意してやってきたし、それはこれからも変わりません。

ですから、僕自身も新たな講座の制作はもちろん、同じ講座でも永遠に向上を続ける努力を惜しみません。

僕もまた、「毎日前に立ち続け、話し続ける気迫と姿」しか提供できません。

継続以外、何の取り柄もない僕は、そんな姿以外に学生に残せるものはないと思っています。

ですから、mpに集まる皆さんは、僕と大月さんの行動をよく観察し、言動にずれがある場合は、遠慮なく言ってもらって構いません。

言っているのにやれていないこと、やっていないのに言っていることがあれば、僕も大月さんも皆さんの前に立つ資格はありません。

講義は真剣勝負の場です。

お互いの腹の中で深いものがぶつかり合い、化学反応を起こす場です。

いつか直面しなければならなかった現実、いつか描かなければならなかった未来と出会う場です。

学生の皆さんが一人静かに抱き続けてきた自画像を呼び覚まし、「私が考えたかったことだ!」という内なる共感を喚起する場です。

『就活セレクション』は、そんな僕が経営者や創業という課題と行ってきた真剣勝負を就活に当てはめたものです。

僕ははっきり言って、学生さんが言ってくる「不安」のうち、半分は、本当は本人で既に解答が分かっているのだろうと感じます。

問題は、問題があることじゃなく、自信がないことである場合が大半です。

言っていることを本当に心からそう思っていないだけ、という場合が大半です。

つまり、「やる気がない」。

「自分の人生なのに、自分のものだとは思っていない」。

それが根本の問題ではないでしょうか。

「言い訳を排除したい」と願う学生のために作った講座だけに、就活セレクションの内容はやや厳し目ではありますが、たとえ嫌われようが、学生の皆さんが本気で静かに将来を思えば、きっと共感してくれる講座になるだろうと行い、予想以上の反響を得たのが懐かしいです。

僕は学生に迎合したくありませんし、学生に迎合されたくもありません。

ただ、未来に責任を負う一人の大人として向き合いたいだけです。

振り返ってみれば、就活セレクションは、『就活コース』という形で講座を開始した時の最初の講座です。

ですから、僕の学生に対する初心が詰まった講座でもあります。

昔作った講座だけに、抽象的な昔話になってしまいましたが、職業教育を一生の使命にしようと決意した時に作っただけに、僕にとっては「トップ内定セミナー」と並び、学生へのエントリーシートのような講座です。

皆さんも来年の後輩の応援のため、いつか触れてみてもらえると嬉しいです。

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講座開発物語No.1「スピーチ塾」

おはようございます。小島です。

今週から3ヶ月ほどの間は、mpの講座について一つ一つ、開発秘話を振り返っていきたいと思っています。

ブログで連載するのに「秘話」もあったものじゃありませんが、一つ一つの講座はわが子のようにかわいいので、まぁ、読んであげて下さい。

さて、今日は「スピーチ塾」。

mpでも、その前にFUNで提供していた時でも、毎年一番受講者数が多い講座です。

就活生はもちろん、内定者、社会人、バイトで活かしたい1年生、家族を励ましたい2年生などなど、今まで何百人が受けてきたか分かりませんが、とにかくmpの代名詞的講座の一つです。

そのため、僕もやった回数が一番多く、38度以上の熱があっても、二日徹夜でも、スイッチが入れば自動的に2時間講義することができるほど、内容を完全に覚えています。

このスピーチ塾はそもそも、

「人前でうまく話せるようになりたい」

「人間関係のトラブルをなくしたい」

「分かりやすい説明ができるようになりたい」

「人気者になりたい」

という学生さんの要望から生まれたものです。

学生さんの要望はこのように、いつも身近で具体的ですが、実際に受けてみて、それ以上の収穫があったと言ってもらえるのは、いつも嬉しいことです。

スピーチとは情報、知識、思想を「言葉」を通じて表現・交換・保存し、相互の共感を生み出すスキルです。

いわば、「お金」が資源の価値を表現・交換・保存するのと同じです。

言葉は精神と知性の貿易を、そしてお金は資源の貿易を行うツールです。

ですから、「言葉と貨幣」が人類最大の発明というのも納得です。

だからこそ、この二つをうまく使えなければ、人間関係と経済状況、つまり「人と金」の悩みが発生します。

マネー塾が「お金持ち」、タイムマネジメント塾が「時間のお金持ち」を目指す講座なら、スピーチ塾は「人脈のお金持ち」を目指す講座といっていいでしょう。

こういった視点から、2003年秋に福岡女子大学で、

『セールストークの達人とは』

というミニ講座を行いました。

この講座を企画してくれたのは、当時3年生で、僕のトークを誰より評価してくれていた大月さんでした。

そこで、「トーク」についてトークしました。

反響はとても良かったです。

そこで、しばらくして「スピーチ塾」が生まれました。

今ではびっくりですが、この当時は「5秒ルール~打ち切り・誘導」だけで4回もの講座だったのです。

それから、多くの学生の要望を経て今の形に落ち着き、今ではほとんど改訂することなく、いつも同じ内容でやっていますが、年に数回受講する学生もいて、そのたびに感想も違うようです。

僕としては、毎回新しい講座を作る努力は惜しみませんが、同時に、何度聞いても新しい講座を作る努力には、もっと力を入れたいと考えています。

この二つを叶えてこそ、真に「新しい」ということができ、講座として提供する価値があるのだと思っています。

また、講義は論理的「納得」と情緒的「共感」を呼んでこそ講義なので、論理的整合性を保つ「レクチャー」としての側面と、感情的興奮を起こす「エンターテインメント」としての側面を併せ持つ必要があると感じています。

頭で納得しても、堅苦しく退屈な説明じゃ飽きます。

一方、心は興奮しても、論理的に一貫性を欠けば、何が分かったのか分かりません。

授業で学生が寝るというとき、いつも責任は学生に求められますが、お金を払っているのは学生なので、もちろん、学生が寝た責任は教授が取るべきです。

お金をもらっている人間に、文句を言う権利はありません。たとえ「教える側」であろうとも。

若者が眠るような退屈な授業をする人間が教壇に立つべきではないと思います。

「眠くても、あれだけは行きたい」

「眠気も忘れて聞いてしまった」

「聞いているうちに、いつのまにか90分過ぎた」

というのが、内容以前に良い授業の条件でしょう。

授業とは、そういう気概や意欲を起こさせるための手段でもあります。

むろん、学生にも問題はあります。しかし、教師なら、不足や失敗は全て自分が責任を取るのだと考えてこそ、学生も反省するのだと思います。

僕は大学でどんな授業が行われているかは知りませんが、毎年学生の様子を見ている限りでは、若者を動機付けるような授業ができる教授はあまり存在しないのだと感じています。

僕がスピーチ塾を作ったのは、話が下手な人も観察材料にしてほしいし、居場所で仲間や後輩にスピーチを教えられる人になって、周囲の人を助けてほしいから、という理由もあります。

物理的には、言葉に重量はなく、心に重さもありません。言葉と思想は、いつでもどこでも持ち運べるのです。

ということで、スピーチ塾は一度頭にインストールしておけば、持ち運び簡単でどこでも使え、しかも時がたつにつれて知識や経験が発酵し、絶妙の味付けが可能になってくる、とてもお得な講座だと自負しています。

僕としては、もっとも好きな講座は、もちろん圧倒的に、

①読書合宿

②近現代史勉強会

で、この二つは別格ですが、その次に好きなのは

③経済思想ゼミ

④職業観ゼミ

⑤リーダー塾

などで、

自分でも馴染み深いのは、新人コースの各講座です。

どれも同じ人間が作っているだけに、思想的には似通ったものを感じるでしょうが、全てのバックボーンは

①歴史

②古典

③会計

④外国語

⑤日本古来の職業思想

です。

スピーチ塾ももちろん、そうです。

皆さんはどの講座がお気に入りでしょうか。

あるいは、卒業時に、どの講座が最も印象に残るでしょうか。

学生の笑顔が印象に残るという点では、スピーチ塾は、僕が最もやりがいを感じる講座といってよいかもしれません。

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